警戒被害が起きている。または、起きれば重く広い

My docomo とドコモオンラインショップが停止 不正アクセスの可能性

NTTドコモは2026年11月5日未明から My docomo とドコモオンラインショップを緊急メンテナンスで停止。サーバーへの外部からの不正アクセスの可能性が高いと判断した。dアカウントの見直しと偽SMSへの備えをまとめた。

要点

  • NTTドコモは11月5日の午前1時5分ごろから、My docomo とドコモオンラインショップを止めている。自社のサーバーに外から不正にアクセスされた「可能性が高い」と判断したためだ。
  • 被害の範囲はドコモが調べている最中で、個人情報が漏れたかどうかは発表されていない。
  • ドコモを名乗る偽の SMS やメールが出回りやすい時期なので、届いたリンクは開かず、dアカウントのパスワードを見直しておきたい。

何が起きたか

ドコモは11月5日に「緊急メンテナンス実施について(午前9時00分時点)」を出した。内容は次のとおりだ。

  • 止まっているのは、ドコモオンラインショップと My docomo での各種の手続き。
  • 停止は午前1時5分ごろに始まり、午前9時の時点でも続いている。再開の時期は書かれていない。
  • 原因は調査中。ドコモは、当社のサーバーに外部から不正なアクセスが行われた可能性が高いと判断し、サービスを止めて原因と影響の範囲を調べている、と説明している。

ここで大事なのは、ドコモが言っているのは「可能性が高い」までだという点だ。どのサーバーに入られたのか、会員の情報が見られたり持ち出されたりしたのかは、この発表には書かれていない。漏えいが確かめられたわけではないし、漏えいがなかったと確かめられたわけでもない。

ドコモは10月にも、「予防的なセキュリティ対応」として、コーポレートサイトや My docomo、オンラインショップなどを一時止め、緊急メンテナンスをしていた。10月22日にはその完了のお知らせを出している。停止がいつ始まったかは、このお知らせには書かれていない。お知らせでは、「現時点において、当社Webサイトへの不正アクセスは確認されておりません」としていた。それから間もなくまた止まり、今回は不正アクセスの可能性が高いという言い方に変わっている。2回の停止が関係するのかどうかは、ドコモは説明していない。

同じ日の通信障害との関係

同じ11月5日の午前11時18分ごろから、ドコモの回線で音声通話・データ通信・SMS が使いにくくなる障害も起きた。ドコモの第三報(午後2時時点)によると、影響を受けるのは 5G SA(5G 専用の新しい方式)を契約している人だ。ドコモの回線を使う格安 SIM(MVNO)、5G SA 以外の契約、緊急通報には影響がないとしている。

この障害の原因は「確認中」で、不正アクセスやサイバー攻撃にはふれていない。今の時点で、二つが関係していると言える材料はない。関係がないとも確かめられていない。

日本の利用者への影響

いますぐ困るのは、オンラインでの手続きができないことだ。ドコモは、急ぎの手続きはドコモショップや量販店、一般の販売店の店頭でできる場合があるとして、近くの店に相談するよう案内している。問い合わせは、ドコモの携帯から151、一般の電話から 0120-800-000(午前9時〜午後8時)だ。

個人情報やログイン情報が漏れたかは、まだ分からない。ドコモの続報を待つ必要がある。

今すぐやること

  1. ドコモを名乗る SMS やメールのリンクを開かない。 「不正アクセスの件で確認が必要」「料金の返金」のような文面は、事件に便乗した偽物のことが多い。確かめたいときは、自分でブックマークした公式サイトか公式アプリから入る。
  2. dアカウントのパスワードを、ほかで使っていないものに変える。 同じパスワードをほかのサービスでも使っているなら、そちらも変える。ドコモがこれを求めているわけではないが、漏えいが分からない今のうちにできる備えだ。
  3. 2段階認証(パスワードのほかに、スマホに届く番号などでも本人確認する仕組み)を使う。 dアカウントの設定で有効になっているか、サービスの再開後に確かめる。
  4. 料金や d払いの利用明細を見ておく。 身に覚えのない支払いや契約の変更がないか、再開後に確かめる。
  5. ドコモの公式のお知らせで続報を確かめる。 漏えいの有無や、利用者にお願いすることは、ドコモの発表を待つ。

背景

携帯会社の会員サイトは、氏名・住所・電話番号・契約内容・支払いの情報がまとまった場所だ。入られたときの被害は大きくなりやすい。

また、大きな会社の不正アクセスが報じられると、その会社を名乗る偽の SMS が増えるのはよくある流れだ。「お客さまの情報が漏えいした可能性があります」といった文面で偽のログイン画面に誘い、ID とパスワードを盗む。事件そのものより、便乗する詐欺で被害にあう人のほうが多くなることもある。

ドコモの発表は午前9時時点のもので、調べが進めば中身が変わりうる。この記事も、確かめられた範囲だけを書いている。

技術者向けの詳細
  • 停止の開始: 2026年11月5日 午前1時5分ごろ(日本時間)。対象はドコモオンラインショップと My docomo の各種手続き。原因は「調査中」、「外部から不正なアクセスが行われた可能性が高い」とドコモが判断
  • 被害の範囲(侵入されたサーバー、漏えいの有無、dアカウントの認証情報への影響)は、午前9時時点の発表では示されていない
  • 10月の停止(10月22日に完了と発表。停止の開始日は書かれていない): コーポレートサイト・My docomo・オンラインショップなど各種サイト。「予防的なセキュリティ対応」とし、安全を確かめたサイトから順に再開。その時点では不正アクセスは確認されていないとしていた
  • 通信障害: 11月5日 午前11時18分ごろから、全国。5G SA 契約者の音声・データ・SMS。回避策としてドコモは、ネットワーク設定で 4G を選び、再起動か機内モードの入れ直しを案内。原因は「確認中」(第三報、午後2時時点)。不正アクセスとの関係についての記述はない
  • 組織として備えるなら: 業務用の回線の管理に dアカウントを使っている場合、管理者のパスワードの変更と2段階認証の有効化、ドコモを名乗る SMS・メールへの社内の注意喚起を検討する

出典

一次情報

報道

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