要点
- セガ フェイブは、サーバーの一部が第三者に不正にアクセスされたと発表した。ゲームセンターの機械をネットにつなぐ ALL.Net と、カードでプレイヤーを見分ける Aime のサービスが、11月1日15時から止まっている。
- バンダイナムコエクスペリエンスの「太鼓の達人」「マリオカート アーケードグランプリ デラックス」など8つのタイトルにも影響が出ている。
- 情報が漏れたかどうかは調べている途中だ。セガ フェイブは、初めの調査では客や取引先の情報が漏れたことは確認していない、としている。
何が起きたか
11月1日(日)15時から、ゲームセンターで ALL.Net と Aime に関わるいろいろなサービスが使えなくなっている。この2つを運営するセガ フェイブが、11月2日に事情を公表した。自社のサーバーの一部に第三者からの不正アクセスがあり、調査と安全の確認のためにサービスを止めた、という説明だ。
セガ フェイブはセガサミーホールディングスのグループの会社で、ゲームセンター向けの機械やネットのサービスを手がける。ALL.Net は、ゲームセンターの機械をインターネットにつなぐ仕組みだ。Aime は、プレイヤー一人ひとりの本人確認とプレイデータの管理を受け持つ仕組みで、IC カードなどを使う。
セガ フェイブが挙げた、11月2日18時の時点で使えないものは次のとおりだ。
- ALL.Net に対応するタイトルのオンラインプレイ
- 対応タイトルの公式サイトで、置いている店を調べる機能
- 対応タイトルの「.NET」サービス
- Aime を使ったプレイ
- PrizeON を使ったプレイ
- セガ ラッキーくじオンライン
- SEGA ID の新規登録
遊ぶ人にとっていちばん気になるのは、自分の情報が漏れたかどうかだろう。今の時点では、はっきりしていない。セガ フェイブによると、最初の調べでは、客や取引先のデータが流れ出たことは確認されていない。それでも調査は続いていて、終わるまでには時間がかかる見込みだという。カードで支払いをした人については、クレジットカードを含む決済の情報は今回のサーバーに入っていなかった、とセガ フェイブは説明している。
再開の日は示されていない。セガ フェイブは、再開が決まれば自社のサイトと、各サービスのサイトで知らせるとしている。
日本の利用者への影響
影響は日本のゲームセンターと、そこで遊ぶ人に広く及ぶ。ALL.Net はセガのタイトルだけでなく、ほかの会社のタイトルも使っている。
バンダイナムコエクスペリエンスの発表では、影響を受けるタイトルは次の8つだ。
- 太鼓の達人
- 機動戦士ガンダム エクストリームバーサス2 インフィニットブースト
- マリオカート アーケードグランプリ デラックス
- アイドルマスター TOURS
- ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー
- 釣りスピリッツ ワンダー
- 湾岸ミッドナイト マキシマムチューン 6RR PLUS
- 機動戦士ガンダム アーセナルベース
タイトルごとの細かい状況は、各タイトルの公式サイトや公式 X で確かめるよう案内している。ITmedia NEWS は、「太鼓の達人」と「マリオカート」がオフラインでも順次遊べなくなるとされている、と報じた。いくつかのゲームセンターが、機械の一部を止めたり機能を絞ったりしていると X で知らせている、とも伝えている。
SEGA ID は新規登録が止まっている。一方で、すでにある ID に影響があるかどうかは、発表には書かれていない。
今すぐやること
- 公式の発表を自分で確かめる。 セガ フェイブのお知らせのページと、遊んでいるタイトルの公式サイトや公式 X を見る。再開や調査の結果は、そこに出る。
- パスワードを使い回していないか見直す。 今のところ漏れは確認されていない。それでも、SEGA ID などと同じパスワードをほかのサービスで使っているなら、別のものに変えておくと安心だ。これは、この記事からの勧めであり、セガ フェイブの勧めではない。
- 「お詫び」や「確認のお願い」をよそおう偽のメールや SMS に気をつける。 こうした事件のあとには、事件に便乗した偽の連絡が出回りやすい。メールのリンクからログインせず、公式サイトを自分で開いて確かめる。
- 困ったときは公式の窓口に聞く。 セガのタイトルは「セガ AM ユーザーサポート」が窓口だ。バンダイナムコのタイトルは、同社か各タイトルの公式サイトを見る。
背景
ゲームセンターの機械は、オンラインでのプレイやプレイデータの管理、カードでの本人確認を、まとめて一つのネットの仕組みに頼るようになった。その仕組みが止まると、たくさんの会社のタイトルと、全国の店が一度に影響を受ける。今回は、セガ フェイブのサーバーを止めたことが、バンダイナムコのタイトルにまで広がった。
どうやって不正なアクセスがされたのか、だれがやったのかは、発表されていない。身代金を求める攻撃(ランサムウェア)かどうかも、今のところ示されていない。
技術者向けの詳細
- 発表元: 株式会社セガ フェイブ「【重要】当社サーバーへの不正アクセスに関するお詫びとお知らせ」(2026年11月2日)
- 停止開始: 2026年11月1日(日)15:00(日本時間)。停止状況は11月2日18:00時点のもの
- 止まっている範囲: ALL.Net(ゲーム機のネット接続の基盤)と Aime(IC カードなどによるプレイヤー認証)に関係する各種サービス。PrizeON を使ったゲームプレイ、セガ ラッキーくじオンライン、SEGA ID の新規登録も含む
- 決済情報: クレジットカード情報を含む決済情報は、侵入されたサーバーには置いていなかった、とセガ フェイブは説明している
- 漏えい: 初めの調査では確認されていない。調査は続いている
- 侵入の方法、侵入された跡(IoC)、攻撃者についての発表はない
- 影響を受けるのは ALL.Net 対応タイトル。バンダイナムコエクスペリエンスは8つのタイトルを挙げている

