情報被害の話ではない

ChatGPT と Codex、使用量の枠が一つに Instant は数えない

OpenAI は、ChatGPT のチャットと Work のタブを一つにまとめ、ChatGPT と Codex が同じ使用量の枠を使う形にする。Instant は数えない。残りの量は「設定」の「使用量」で確かめられる。

要点

  • OpenAI は、ChatGPT と Codex(OpenAI のプログラミング用の AI)が同じ使用量の枠を使う形にすると利用者に知らせた。
  • Codex を多く使うと、ChatGPT で重いモデルや長い作業に使える量が減り、制限が戻るのを待つ回数が増える人が出うる。
  • 「Instant」でのチャットは枠に数えない。残りの量と戻る時刻は、「設定」の「使用量」で見られる。

何が起きたか

OpenAI は、ChatGPT のアプリの「チャット」と「Work」のタブを一つにまとめる。BleepingComputer によると、OpenAI は Work の機能をふつうのチャットの中に持ち込み、ふだんの会話から込み入った作業まで、切り替えなしで進められるようにする。TechCrunch は、考えを広げるところから ChatGPT に仕上げさせるところまで「一つの場所で」進められる、という OpenAI の説明を伝えている。両方の記事は、OpenAI が利用者に送ったメールをもとにしている。

まとめたタブは、まず一部の利用者で試し、意見を聞いてから広げる予定だ。Codex は、ChatGPT のデスクトップアプリの中で、これまでどおり別の画面として残る。

使用量の数え方も変わる。メールには「ChatGPT と Codex の利用は同じ枠から引かれる」とある。

ここで大事なのは次の3つだ。

  • Instant は数えない。 OpenAI は、Instant は契約の中で上限なく使え、共有の枠には数えないとしている。
  • 重い使い方ほど多く減る。 高性能なモデルや複雑な作業は、枠を多く使う。
  • OpenAI の見込み。 TechCrunch によると、OpenAI は、ほとんどの人にはこの変更の影響は無いと見ている。ただ、制限が戻るのを待つ回数が増える人もいうるとも認めている。

なお、Work と Codex は、今もすでに同じ枠を使っている。OpenAI の Codex の料金ページには「ChatGPT Work と Codex は使用量を共有する」とある。今回の変更は、この共有をチャットのほうにも広げるものと読める。

BleepingComputer と TechCrunch の記事には、始まる日や、プランごとの枠の大きさは書かれていない。

日本の利用者への影響

ChatGPT は日本でも広く使われている。日本の利用者だけ別の扱いになるかどうかは、今回読んだ資料からは分からない。

一番気をつけたいのは、仕事で Codex を多く使い、同じアカウントで ChatGPT の重いモデルも使う人だ。夕方に Codex を使い切ると、そのあとの資料作りで ChatGPT が使えない、ということが起こりうる。会社のアカウントでは、誰がどれだけ使うかで困ることもありうる。

今すぐやること

  1. ChatGPT の「設定」から「使用量」を開き、残りの量と、制限が戻る時刻を見ておく。OpenAI は、ここで ChatGPT と Codex を合わせた残りの量を見られるとしている。
  2. ふだんの質問は Instant で足りないか考える。OpenAI によると、Instant は共有の枠に数えない。
  3. Codex を多く使う人は、変更が来る前に、自分がどのくらいの時間で使い切るかを使用量の画面で見ておく。
  4. 枠を使い切ったときにできることは3つある。制限が戻るのを待つか、上のプランに変えるか、クレジット(使える量を足すための前払いの分)を買うかだ。お金がかかる選び方は、会社の決まりを確かめてから選ぶ。
  5. 会社で ChatGPT を使っているなら、管理する人は、使用量の数え方が変わることを利用者に知らせておく。

背景

OpenAI は、使用量の枠を何度も変えてきた。BleepingComputer によると、OpenAI は10月29日から、Pro 100・Pro 200・Pro 500 の Work と Codex の枠を2倍にした。

チャットと、作業を任せる機能を一つにまとめる動きは、ほかの会社にもある。TechCrunch は、Anthropic が9月に Claude のチャットと Cowork をまとめた例を挙げている。

TechCrunch によると、OpenAI は、ChatGPT と Codex が「トークン」(AI が読み書きする文字の単位)を同じ枠から引く形にする。一つの枠にまとめると、使い方が自由になる。その一方で、どれをどれだけ使えば何が減るのかが見えにくくなる。

技術者向けの詳細
  • 変更: ChatGPT と Codex の使用量の枠を共有する(OpenAI の利用者へのメールによる。BleepingComputer・TechCrunch が伝えた)。始まる日と対象のプランは、両方の記事には書かれていない
  • 枠に数えないもの: Instant でのチャット
  • 今の仕組み(Codex の料金ページ): ChatGPT Work と Codex は同じクレジットと使用量の制限を使う。手元での実行(ローカル)とクラウドでのタスクも、同じ枠を使う
  • 5時間ごとの制限: 今は Plus と Standard Business で、5時間ごとの目安が示されている。Pro には今は5時間の制限は無い。週ごとの制限がかかることもある。共有の枠になったあとどうなるかは、読んだ資料には書かれていない
  • 残りの量の確かめ方:
    • ChatGPT: 設定 → 使用量
    • Codex の Web: 使用量のダッシュボード(料金ページからリンクがある)
    • Codex CLI: 作業中のセッションで次を打つ
/status
  • 使い切ったとき: リセットを待つ・上のプランに変える・クレジットを買う(クレジットで使えるのは、対象の機能だけ)
  • Pro の枠の2倍(10月29日から。BleepingComputer による): 対象は Work と Codex。ふつうのチャットの枠も変わったかは書かれていない

出典

一次情報

報道

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